読書日録
ナボコフ「ロリータ」読了。悲惨で滑稽でグロテスクで知的で感動的で・・・といくつもの快楽の層が折り重なった傑作との感を新たにした。正直、まだ分かっていない部分も多いのでもう一度読まねばという気にもさせられる。やはりナボコフは一筋縄ではいかない。

よしながふみ「大奥」も読了。これもまた読み応えのある作品だった。男女の比率が逆転した、女性が将軍を務めている、架空の江戸時代を舞台にしているのだが、決してキワモノではない。第1巻は吉宗が主役で、それ自体も完成度が高い話なのだが、全体としては導入部であったことが第2巻を読むとわかる。第2巻の家光の話はこの世界設定を充分に生かした感動的なものだ。なんでも作者は全ての将軍について書き進めていく構想を持っているそうで、大団円を迎えるのはまだ遥か先になりそうだ。どこまでこの完成度を保ったままいけるのか、これからも注目していきたい。

ちょっと小説は一休みしようと、冨田恭彦「対話・心の哲学 京都より愛をこめて」を読み始める。題名だけだとなんだか安っぽいセラピーもののようだけど、実は西洋哲学の観念論の系譜をわかりやすく解説している本である。第1章はデカルトについて述べられている。

未分類 | 21:07:19 | Trackback(0) | Comments(0)
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