読書日録
昨日『廃墟とは「物語」の0地点なのだろうか』なんてことを書いたのだが、今日読んだ「廃墟大全」中の四方田犬彦による論文「廃墟を前にした少年」の中に“廃墟はそれと認められた瞬間から、つねに物語に飢えているのだ。神話から歴史まで、またその場所を訪れて夢想に耽った芸術家たちの生涯の物語という、メタレヴェルの物語まで、ありとありゆる物語を呼び寄せる”という一節があった。昨日自分が言いたかったことをより分かりやすく記述している。私の直感もまんざらではないなあ、なんてちょっと自慢してみたりして。

たまには普段読まないタイプの漫画を読んでみようと思い、入江亜季の「コダマの谷」と「群青学舎」を購入。これは著者の初単行本で今年の夏に同時に刊行されたもの。執筆時期が古い「コダマの谷」は(出来のいい)習作といった感があるが、「群青学舎」は絵も話の運び方も格段に進歩していて読み応えがある。言葉は最小限にとどめて「絵」で語ろうという姿勢が読者にひしと伝わってくるのが良い。

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